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カルミナ・クァルテット Carmina Quartet [弦楽四重奏団]

 やはりこのSQから書こう。カルミナ・クァルテット。今日、彼らのレコーディングを担当したB氏と電話で話した。「…でも、カルミナQを初めて聞いたときのインパクトには及びませんよね。」と彼がぽつりと言った。ここにも、何を聞いてもカルミナと比較してしまう仲間がいた。

 初めて地方の公演ツアーの付き人をしたのが、カルミナQだった。舞台袖で、毎晩のようにシューベルトの「死と乙女」を聞き、以来、他のSQがこの曲を弾いても、耳の奥ではカルミナQが鳴っている。
 この6月、亭主がルガーノで久々に彼らの演奏を聴いてきた。「死と乙女」と第15番。
 彼らは確実に前に進んでいたという。40代後半から50代にさしかかった彼らが、弦楽四重奏団として、最良の年にさしかかっていることは間違いない。
 聴きたい、今聴いて欲しい時なのだ。
 モーツァルトのハイドン・セットがまもなくクラーヴェスの録音で出る。それを心待ちにしつつ、でも本当は、そこで弾く彼らを聴きたい…。

データ:(追って充実させていきます)
現在のメンバー:マチアス・エンデルレ、スザンヌ・フランク、ウェンディ・チャンプニー、シュテファン・ゲルナー
結成/1985年、だったかな。
メンバーチェンジ/88年初来日直後に第2ヴァイオリンが交代。以来そのまま。
本拠地/スイス・チューリヒ
スクール/アマデウスQの直系のひとつと位置づけたい。マチアスはメニューイン・スクールの逸材でもあった。
受賞歴/第1回のボルチアーニコンクールの1位なし2位。これは当時大スキャンダルだった。いつかそのうちちゃんと書きます。
最近の活動/


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コメント 2

Yakupen

店主の亭主です。
6月の始め、ルガーノのスイス・イタリア音楽院講堂で、ホントに久しぶりにカルミナQを聴けました。考えてみれば、同じスイスはフランス語地区、ジュネーブからジュネーブ湖沿いに奥に入っていった田舎の文化会館で聴いて以来。6年ぶりじゃあないか。

で、中身ですが、あのマティアスの「わざわざ難しいフィンガリングをすることで音楽に猛烈な緊張感を与える」至芸は一層さえ渡り、シュテファンの喧嘩を売るようで、でも良く聴くと合奏バスとしての仕事はきっちり果たしているチェロも毎度ながら。我が道を行く風情には磨きがかかったか。で、そんなアホな男どもを、こいつら困ったもんだなぁ、と支える中声の女性陣ふたりのポーカーフェイスぶり。

「死と乙女」の第2楽章、「さて、今度はチェロのヴァリエーションですよ」なんて、学生相手のセミナーみたいな音楽では全然ない。この曲が変奏であるんじゃなくて、叙情の移ろいをやってるんだよね、という当たり前のことをあらためて思い知らされてくれる。

アンコールでは、最近はオリジナル楽器との持ち替えでひとつの演奏を行うプログラムもやっているこの団体らしく、もうマティアスが装飾音を付けに付けた遊び心いっぱいのハイドン。「いつもこんななの」と呆れて訊ねたら、「アンコールのときだけだよ」と苦笑してましたっけ。

カルミナQ、今が一番いいときです。あと5年くらいが心技体の頂点でしょう。
by Yakupen (2005-07-27 10:48) 

出会い系

最高にアツイ♪

by 出会い系 (2009-10-12 10:57) 

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